こんにちは!
6年ぶり(本人たちもビックリ!)に、
murmur magazine for menの最新刊の予約販売がスタートしました!!
4月21日発売!
『
murmur magazine for men 第5号』!!
発売日までの約1ヶ月間、こちらのコーナーで、
このfor men #5のお話を、
なるべくネタばれ(本誌の内容は、本誌を読んでいただくのがいちばんッ!)しないように
いくつか書いてみたいな、と思います。
今回は、表紙を飾った土星……
ではなくて、
この土星を含む作品をつくったアーティスト小林健二さん……
でもなくて、
小林健二さんとの出合いまでの
奇跡的な出来事について
お話させてください。
お恥ずかしながら僕や編集長のみれいさんは、
昨年末まで小林健二さんの存在を存じ上げておらず……
健二さんの作品や健二さんのことばを知れば知るほど、
「なぜ、今まで小林健二を知らなかったんだ!!」と、
健二さんの世界を知れば知るほど、
「こりゃだいすきなやつだッ!」とうなるばかり。
奇跡的な流れから今号にロングインタビュー、
そして健二さんご自身や作品、アトリエをカラー写真で掲載することができました。
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その日、
ぼくは福岡県久留米市にあるMINOU BOOKS 久留米店さんへ
19時30分開始のプリミ恥部さんのLIVEにお伺いする予定でした。
プリミさんの『
SF安心』発売記念の九州LIVEツアーで、
行ける日程がこの日と千秋楽の同じく福岡県大牟田市にある
taramu booksさんしかなかったので、どうしても行きたかったのです。
ですが、この日、ちょうど正午に『
チャクラケアブック』著者のkaiさん
(for men #5特集にもどどんと登場ッ!)が、
僕たちが住んでいる美濃に来てくださることになっており、
滅多にない機会ですし、kaiさんにお頼みしたいこともあり、
お会いしてから久留米へ行こうと計画しました。
(このときkaiさんにお頼みしたのが、マーマーなブックスアンドソックスで
お買い物をいただくと、お届けする商品と一緒にお送りしている
『半身浴のおとも』という冊子への寄稿で、kaiさんは『ハレとケの10年周期説』
という、これまたとんでもなくおもしろい寄稿をくださいました!
なんでも……書籍にするべく、kaiさんとみれいさんで進行中とか!?)
まぁ、そんなこんなで
19時過ぎには、Live会場のMINOU BOOKSさんへ着いたのですが、
なぜかLIVE開始時間前なのに、LIVEが始まっている!!
ぼくは慌てて、店の前で、
プリミさんがつくったあたらしいデザインのLOVEパジャマに着替えて、会場の中へ。
だいぶ後ろの方に座ったのもあり、LIVEの終盤くらいまで、
プリミさんはおろか、誰にも気づかれず。
それだけLIVEが素晴らしかったのですが、
LIVEが終わり、一人の女性が話かけに来てくれたのです。
「福太郎さん、明日、博多に居ませんか?」
ぼくは、博多のお取扱店さんへご挨拶にまわろうと思っていたので
「います!」と即答。
「どうしても行ってもらいたい場所があるんです。
小林健二さんって方をご存知ですか?」
「すみません、存じ上げませんが、行きたいと思います!」
……
かなりかいつまんだやりとりですが、
こういう感じだったと思います。
その女性の方の説明の中に、パッとひかるものを感じて
「あっこれは行かなきゃ」と思ったんだと思います。
小林健二さんという人の作品が展示されているギャラリーのなまえを
携帯の検索メモリーに残して、
プリミさん、MINOU BOOKSの石井さんと、石井さんが「ぜひお連れしたい」と
言ってくれた屋台へ。
久しぶりの屋台、美味しいお料理、プリミさんのLIVE、今日一日の出来事、
色々なことが「よかったなぁ」と安堵し、気が緩んだのか、
ぼくはめっきり飲めなくなってしまったビールを4杯ほどがぶ飲み……
「もうそろそろ帰りましょうか……」という雰囲気の時に
急に……
きたんです。
猛烈な
便意が。
「もうそろそろ解散だから……」とか
そんなことばが一瞬たりとも入りこむ隙もなく
「1秒たりともムダにはできない」
そんな確固たる意志を持った、野太い、しかし
すでに震えをともなう、かぼそい声を、からだの内側から聞いたぼくは
「ちょっと、トイレに」と席を立ちます。
「トイレは公園のトイレを使ってください」という石井さんの声が
すでに遠くなっているほど、公園のトイレまでの100メートルほどを
ぼくは小走りで駆け抜けたのです。
こういう時の野生の勘はすごいです。
はじめて行った、どこにあるかわからない公園のトイレへ
最短距離を一歩も踏みはずすことなく、走りきったのです。
なぜか、頭の中で
「ベン・E・キング ベン・E・キング」とおまじないを唱えながら
男子トイレに駆け込むと、紙がない。
瞬時に理解し、共用トイレへ、紙がない。
……
……
THE END
ここからは割愛しますが(なんなら全部割愛しろよ! と総ツッコミが聞こえてきそうですが)
結果……
ぼくの右手には
運がついたんですね。
↑
あの、
とっても言いづらいのですが、
これが今回の雑記でいちばん言いたいことなんです。
とっても言いづらいですけれど。
右手に運を宿したぼくは、
その日タクシーに乗る時に財布を落とし(石井さんが見つけてホテルまで届けてくれました)、
翌日、久留米の水天宮(久留米の水天宮は総本宮なんですね)へ行き、
後ろの方のちいさな社にお賽銭を奉納。
おみくじを引いたら大吉。
「やっぱりきてるかも」という上々の気分のまま博多へ。
何軒目かのお取り扱い店さんにご挨拶をし、
お店を出た直後に……
「そういえば……」と
昨日の小林健二さんの話を思い出します。
携帯の検索メモリーから、展示会場を検索すると、
なんと!!
歩いて5分くらいのところにあるではありませんか!!
それでも道すがら、古道具屋と民芸店で結構な時間、道草してしまい、
展示会場の閉店間際に到着。
展示会場のなまえはASTRoPEさん。
店主の中野さんとお客さんがお一人、楽しそうにお話していて、
ぼくは誰に気兼ねもなく、たっぷりと健二さんの作品と向き合いました。
さらには健二さんの過去の作品集をたくさん見せてくれたり、
中野さんとお客さんが健二さんの魅力をたっぷり話てくれました。
「ぼくはもしかしたら、小林健二と出合うために、昨日、
運を手にしたのかもしれない」
もう完全にそう思ったのです。
それくらい健二さんの作品は衝撃的でした。
ぼくはその夜、なぜかみれいさんとインスタライブをすることになり、
みれいさんとその時インスタライブを見てくれた方に、この一連の出来事を報告しました。
みれいさんは、すぐにこの一連の出来事の意味を理解してくれました。
この時、みれいさんもぼくも、根拠はないけれど
「近々、小林健二さんに会って、お話を聞くことになるだろう」
そう思ったのです。
それから1ヶ月ほど経った2月のはじめ
ぼくたちは小林健二さんのアトリエを訪れ、
6時間に及ぶインタビューをさせていただくことになりました。
この時のお話を、ギュギュッと凝縮して、
たっぷりとロングインタビューにおさめました!
さて、どんな話をお伺いしたのか?
きっと誰もが元気や勇気が湧いてきて、
宇宙や地球、住んでいる家や普段使っているモノ、そして目の前の人や自分自身が
ずっとさらに愛おしくなる、そんなお話をご紹介できているのではないかと思います!
長くなりましたが、これが for men #5 エピソード1です。