福太郎雑記#1

こんにちは!

マーマーなブックスアンドソックス店主の福太郎です!

あっという間に2月が終わりそうな本日、
ふとこちらに思いつくままに書いてみようと思いました!



これは我が家の中庭にあった鳥の巣です。
年末に庭木を剪定した際に、
気づかずに切ってしまった枝についていたものです。

もうひとつ



ほぼ剪定せず、樹々が伸びるままにしている我が家には
けっこう鳥の巣がつくられています。

母屋のベランダに物干しがあり、洗濯を干しつつ
主に鳩やヒヨドリなどが雛を育てている姿や、
その雛が飛ぶ練習をしたり、巣立っていく姿を見ることができたりします。

いつも鳥って、よく僕たち人間のこと見ているなぁ、と思うのは、
ベランダで洗濯物を干しているだけでは、巣の姿を見つけることはできないんです。

上手にベランダからも下の庭道からも見つけられないところに巣をつくる。
もちろん天敵の大きな鳥やテンやイタチなどの野生動物、我が家の飼い犬からも
見つけられないところにつくっている。

ぼくはなんとなく「ベランダに出たら、やたら監視してくる鳥がいるなぁ」とか
「ん、あそこらへんに巣がつくられたかな」なんて感じながら、
鳥の巣の場所の見当をつけていき、
しばらく経つと雛のピヨピヨ声とかを聴いて、
「やっぱり!」と確信していきます。

場所を特定できても、やっぱり絶妙に巣は見れないようになっていて、
でも洗濯物を干す動線から、ちょっと外れて、
いつもは立たないベランダの場所に立つと、うっすら見れたりします。
人間の普段の動線まで、そしてそこからの視線まで考えられて、
巣がつくられているかと思うと……
鳥の観察眼、ほんとうにすごいですよね!

まぁベランダで洗濯している僕のことも天敵認定されているわけですから、
営巣している鳥たちにわかるかたちで、
たとえば明らかに巣を覗き込んだり、周りの枝をはらったり、ということは
敵に襲われたのと同じことと思うので、絶対にしないようにしています。


なんとなく鳥の巣の気配を感じつつ、
「味方だよ」ってこころでは思いつつ、気づいていないふりをしています。

営巣している鳥からしたら、人間は脅威だと思うし、
実際にこうしてもう使われていない巣とはいえ、切り落としてしまっていますし
(実際に確認したわけではありませんが、人間の賃貸物件のように、
既につくられた巣を再利用しているように思います。
だから鳥たちからしたら魅力的な物件を壊されたような気持ちになっているかも)。

そのへんのお互いの溝って、
マリアナ海峡くらい深いようにも思えてくるのですが、
これは「敵味方」みたいな人間的感覚だけで捉えているからなのかもしれません。

なんとなく自分たちが生活しているそばで、
鳥たちが営巣し、雛が巣立っていく、という
その気配を感じているだけで、
いろんなものをすでに交流していると思うし、
その交流は人間同士よりもかけがえのないものなのかもしれないとも思います。
それがこの世の本流のようにも思えてきます。
「敵味方」って方が、どこかゲームのような
(野生では、生死をかけたことなので、
ゲームと言い切るのは語弊があるかもですが)。


………………

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書き始めたら、色々なところにとんでいきそうなのですが!


なぜこのことを書きたいと思ったかというと、
この鳥の巣たちを年末から今まで、ほぼ毎日見たり触ったりしているんです。

ちょうど今、あたらしいお店を美濃のお店の近くに建てていることもあり
(「ちゃらぱるた」というなまえの甘味処を今年の夏至にオープン予定!)
「家ってこんな感じでつくれたらいいよなぁ」って
ほぼ毎日思っているんです。

それでいて「めっちゃきれいだなぁ、うつくしいなぁ」って
見惚れていています。
この鳥の巣で張子の型をつくってしまうくらい、気に入っています。

そしてそして
「鳥が営巣するように、建物をつくっていけたらなぁ」と。
「どういうこと?」と問われると、このことは説明できないのですが、
なんかそう思わせる、鳥たちと鳥の巣なのです。

これからも飽きるまで毎日眺めて触って、
「鳥が営巣するように、建物をつくっていけたらなぁ」を
改名していきたいと思います!!


以上、福太郎雑記でした!!!