妖精おじさん日記 11月23日版

2023.11.26

お届けする商品に同梱している日々更新「福太郎通信」のデジタル版。
1枚の紙に手書きでその時書きたいことを適当に書いています。
このショップや商品のこととはあまり関係のなさそうなことばかり!

今回は11月23日版です!

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「サードマン 首にかけたヒモ、右側はラジオ?左側は何だったんだ」

毎日テキトーなことを書いています。福太郎通信です、こんにちは!

昨日のことです。
けーちゃんと山に竹を切りに行こう、と約束していたのですが、
色々と仕事をしていたら、すっかり遅くなってしまい、
日が暮れかけてから、軽トラに乗って山へ向かいました。

途中、うちの田んぼがあるので、ちょっと寄ろうということになりました。
稲の収穫も天日干しも収穫も終わった後ですが、
秋のはじめに田んぼの一角にある池を改修しました。その池の作業をちょっとやろう、と。
砂や石をあらたに投入したり、池のふちどりを補強したりしました。

するとどこからともなく
今までお見かけしたこともないおじいちゃんが声をかけてきました。

「なにがおるんかな? コイでもいるかな?」

すでに夕暮れで薄暗く、50メートルほど離れた田んぼに面した道路から
話しかけてくるそのおじいちゃんの顔はよく見えず、
ただ声の感じから、いい感じの興味を持ってもらえているな、と思い
「メダカとかがいます」とこたえると

「どれ、ちょっとみせてもらおう!」

とけっこうな斜面を両手に持ったストックを器用に使って
駆け降りてくるではありませんか!

けっこういい感じに日が暮れてきていて、俗にいうマジックアワー、
近くに来ても、昼間のようには、はっきり顔の表情をよみとれず(後から考えると、なんかもやがかかっていた!?)
話の内容と全体的な雰囲気からお年は70後半から80歳くらいかな? いやかなり年齢不詳。

ただなんか異様に歯が元気そう。歯並びもいい。
肌の感じもシワがあるようなないような、そして身長がなかなかに低い、
多分140センチ台かな。
両手にスキーのストックっぽいものを持ち、首にヒモをかけて、右側はおそらくラジオ、結構な厚み。
左側は……なんだろう? なんかの受信機か!?

「それなんですか?」って聞こうと思ったけれど、
おじいちゃんが矢継ぎ早に話しかけてくる、それにこたえる、を繰り返していたら、聞くの忘れた!

おじいちゃんがしきりに僕たちに話したこと
「生き物をせっかくこういうふうに生きられる場所を作ってくれたなら、
どうぞかわいがってあげてください。
よろこんで生きれるようにしてあげてください」
それから
「ゴルフ場は、あんまり大きな声で言えませんが、信用できません。
水は井戸か川か山水を使うといいですよ。ぜひそうしてください」
ということでした。

30分ほど話しているうちに、すっかり日は暮れてしまい、
おじいちゃんはお家があるという
「ゴルフ場を越えたむこう」へ歩いて帰っていった。

一緒にいたけーちゃんは、終始怪訝そうな顔で会話を聞いていたけれど
すぐに
「もうおじいちゃんの姿がないです! サードマンですぜっ! 福太郎さん!!」
(サードマン話題なので、ついケルマさんに話しかけるビー坊さんの口調にアレンジ!)
と大興奮!

しかし、
ぼくもしっかりそのことを疑っていたので、帰っていく方向をちゃんと見ていました。
そこにはしっかりと暗闇の中を歩くおじいちゃんの姿がありました。

ここでいうサードマンとは、普段は目に見えない存在であるが、
何かの拍子に目に見えたり、接触したりする存在のことを指します。
本当は例えば雪山で遭難して生命危機になった時に、ふいに見知らぬ登山者が現れ、
下山の方法を教えてくれ下山の途中も励まし続けてくれるが、
下山してみると、その登山者の姿はどこにもなく、下山したところに居た人たちも誰も見なかった、みたいな
存在のことを言うのかもですが、
(『サードマン』と言う本もあります! ぼくは、うんうん!こういうことあるある!と
納得して、最初の数ページしか読まなかった)、
ぼくは「あれ?この人ってほんとうに人間かな?」ってわくわくしちゃうような人とか
いきなり特別なメッセージを運んできて「あれ?あの人って一体なんだったんだ?」みたいな人も
サードマンとして捉えています。

今回のおじいちゃんは、そんな感じでサードマン認定!
いただいたメッセージは、
この地域の水源や小川と、もっとかかわってみよう!
というものでした。

みなさんもきっとこんなサードマン体験ありますよね?

なんか今、サードマンがすっごく張り切って、時代をいい方向に向けよう、
としている気がするんですよ!




(mmbs 福太郎)