妖精おじさん日記 11月12日版

2023.11.14

お届けする商品に同梱している日々更新「福太郎通信」のデジタル版。
今回は11月12日版です!

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「きえたしましまくん」

みなさん、こんにちは!
きょうもこの通信を湖のスコーレさんで書いています。
お客さんとみれいさんが楽しそうにお話ししている会話をBGMに書いています。

今日は朝、半身浴中に『長い道』(宮崎かづゑ=著、みすず書房=刊)をだいぶ読みました。
途中、あふれる涙をとめることができませんでした。
あふれかえりました。
生きるかぎり、自分を全うして、上機嫌に楽しく生きよう、そう思いました。

まりも(美濃柴犬)とみれいさんと散歩して、戻ってくると
タツノオトシゴちゃんやしましまくんたち海水魚へのエサやりタイムです。
まずタツノオトシゴちゃんにいきえさをあげて、
そしてしましまくんたちの水槽にえさをあげようとしたら、
「あれ? しましまくんがいない!!」
探しても探してもいない!!
いつもはぼくが顔を見せるだけで水面に顔を出してくれる、あのかわいいお顔がっ!!

えっ!? うそ……
もしも亡くなっていたとしたら、亡骸があるはずだけれど、それもどこにも見当たらない!
カニさんやエビさんもいるから亡骸はきれいに掃除されてしまったのかもしれない。
でも昨日の朝はげんきにいつも通りだった。
そういえば、いつもより下の方にいるな、とは思っていたけれど、
弱っていたのかな。

しましまくんは今年の春に生物の学校(週1回通っている自然教室)の先生からいただいた。
他にも3匹それぞれ違う種類の魚をいただいたんだけれど、すぐにみんな亡くなってしまい、
しましまくん一匹になった。
「さみしいかな……」と思って、初夏に自然教室で行った三重県尾鷲の磯で、
しましまくんに似た稚魚をつかまえて、持ち帰って同じ水槽に入れた。
けれどからだのおおきさはしましまくんのほうが大きかったように見えたけれど、
この子が勝気で縄張り意識がつよくて、しましまくんのからだに傷がつくようになった。
あるとき、血も出ていて、「いけない!」と2匹を別々の水槽にした。
大丈夫かな、と思っていたけれど、しましまくんはしばらくすると傷は癒えて、げんきを取り戻した。

しましまくんは優しかった。ひたすら優しい。
エビや小さい魚を後から入れても、自分がいちばんからだが大きくてもいかくするようなことはなかった。
いきエサも食べず、フレーク状のえさが大好物。
家にきた頃より倍くらいの大きさになっていた。
しましまくん、どこに行ったの?

会える時に、上機嫌を交換しよう!
交流しよう!
しましまくんは僕にとっておきのやさしさを残してくれた。

(mmbs 福太郎)